Journal of ARIIX Quality Vol. 8

品質ツール:基準と測定

ARIIXファミリーの皆さま

前回のジャーナルでは、規律としての製品の進化、それを構成する様々な側面および製品の品質に特に焦点を当てた内容をお伝えしましたが、これと同様のことをサービスのような他の分野へ拡大適応することができます。

規律としての品質の継続的な調査の一環として、品質で使用される主なツールである基準と測定についてお話ししたいと思います。基準と測定の使用は、過去150年間で製造業の世界に革命をもたらしました。何百年、何千年にも渡った祖先の暮らしは、現代の私たちの生活と切り離す由来となった科学と技術に最たる進歩をもたらしました。標準化と測定の使用において最も注目に値する例は、おそらく綿織機(コットンジン*1)の発明者であるイーライ ホイットニーによって開発された交換可能な部品を使い始めたことでしょう。(*1 収穫中に綿繊維を種子から分離するために使用される機械。)その後、ヘンリーフォードはホイットニーの交換可能な部品の考えと体系的な製造工程を組み合わせた組み立てラインを作り、商品の大量生産と現代的な品質が誕生する環境を作り出しました。

基準

製品(またはサービス)の品質特性を定義する最初の部分は、従うべき基準を確立することです。これは通常、製造元または製品の所有者が(先月ジャーナルでご紹介した)製品パラメーターを定義することから始まり、その後それらを製品仕様書および製品指示書の作成に適応、使用へと繋がっていきます。さらに業界の確立が進むにつれて、業界の基準を設定しこれらの基準を満たす製品の認証を提供する認定された専門家のグループが形成されていきます。注目に値する例としては、NSFインターナショナルがあります。NSFは様々な分野の専門家を雇用し、多岐に渡る業界で多くの製品の基準を設定し、その基準を満たすための認証をしています。その他の基準は、エンドユーザー(消費者の期待)またはブランド個々の会社(ブランドオーナー)によって決められることもあります。こちらの認証の身近な良い例としてはARIIXの

「認証印」があります。これは、ARIIXの製品に対して私たちが設定した基準を表しています。
製品で使用される基準のもう一つの形式として、製品の特性を定義する製品仕様が挙げられます。ARIIXの製品仕様は、原材料のタイプそして製造者から完成品が出荷される方法までカバーしています。

測定

製品に対して基準が定められた後、その製品が基準を満たすことを保証するために流通全体を通して(すなわち、原材料から完成品まで、そして消費者まで)規格に対しての製品の測定を行わなければなりません。測定対象となる製品が多岐に渡るように、これらの測定方法も多様で、かつ大量の同一製品の中で行われる必要があります。例えば、粉末のサプリメント製品の測定方法にはカプセル製品にないものがあり、その逆もまたしかりです。そして、両方に共通する測定も存在します。

測定には、製品の物理的特性(色、重量、粘度など)、工程内チェック、工程後の検証および遊離試験が含まれています。

要約すると、品質システムの中核になるのは、高水準の管理とそれに関連する測定値の検証(記録媒介による)と言えます。次のメッセージでは、製品品質の維持におけるこれらの記録の使用について説明いたします。

 

特別ゲスト投稿者:フレッド・クーパー博士(共同責任者および最高経営責任者)

私たちが、何かにおいて素晴らしいと感じる時(例えば、製品の品質、音楽やダンスの才能、人前で話すことなど)、表面に出てきた部分を見て賞賛する場合が多いと思います。そして単純に、“彼らにはその才能がある”、“彼らはもともとそれを得意としている”など、結果の部分だけを見てしまいます。しかし、このように素晴らしい製品や物事を判断するときは、完成品や最終結果だけでなく途中過程を気に留めるべきだと考えます。変更や修正、改善を乗り越えてこそより優れた最終的な状態に辿り着くからです。

例えば、私が初めてダイレクトセリングを始めた時、私は有名な大学の教授をしていました。生徒から教授としての評判は大学内でもトップで、ビジネスカレッジ(ビジネス学部)においても最高の評価を得ていました。私自身、自分の教鞭に非常に自信があり、教多くの学生の前で教壇やステージに立っていたため、ダイレクセリングに移った際に、多くの人前で話すことは簡単なことだと思っていました。しかし、ダイレクトセリングでの私の最初のスピーチは驚愕なまでに見るに耐え難いものでした。コンベンションの最後に行われたレビューでは、3日間のコンベンション に参加した何十人というスピーカーの中で、最悪、もしくは下から2番目程度の評価がされていました。

私は、初めて参加した20年以上前のそのコンベンションでのスピーカー レビューを、最初に目にした時のその衝撃を、生涯忘れることはないと思います。その調査が間違っているとすら思っていました!絶対にその結果が間違っている!観客は何年もの間、教授として大勢の学生の前で話してきたことに何故気が付かないのだ?など。当時の私の心境をお伝えすれば、当時、私自身の自己評価がいかに高かったのかが、一目瞭然でしょう。更に、観客が私のユーモア、プレゼンの仕方、話すタイミングなどに合っていないだけだなど様々な理由を並べ、自身のスピーチの仕方に問題があるとは考えませんでした。

その後、数回の無残なスピーチと辛辣な評価を受けることを経て、改善するには自分のエゴは捨て、誰しもできるなら避けたいこと=「自分についての真実を知ること」を実行し、自分が変わるしかないことに気が付きました。この決意を固めた私は、継続的な改善プロセスを始めることにしました。それは、ベストプラクティス(最も効率的な実践方法)から始まります。私の場合、完璧なスピーカーである必要はなく、得意分野においてはスピーキングについて確固たるものを持っている人に一人でも多く意見を募るという方法です。忌憚のない率直な意見や批判を伝えてくれるよう、笑顔をもってお願いすることが鍵でした。誰も私を傷つけないために何が悪かったのかを教えてくれていない、という事に気が付きました。しかし、私が自分の改善のために意見を求めているということが相手に伝わると、次々と私の改善すべき点を伝えてくれるようになったのです!

改善はすぐに見られたわけではなく、すべてのスピーチが以前よりも良くなったわけでもありません。時々良くなるかと思えば、時々悪くなる。しかし進歩は徐々に見られ、私の評価も最低から少しずつながらも改善していきました。時間をかけた継続的な練習によって、多くのスピーカーが考えもしなかった詳細な部分においても改善をし続けています。

ほんの数年後、多くのスピーチを経験した後に、優れたフィードバックを絶えず提供してきてくれたメンターの一人が私にスピーカーとして最高の誉め言葉をくれました。プロとして彼の意見は私にとって貴重で、私はスピーチ後にいつものように彼に尋ねました。今回の私の改善すべき点、ステージでの位置、スポットライトからの歩き出し、歩き過ぎた場面、話のポイント部分で十分な間が取れていなかったかなどについての意見を期待していました。しかし、彼は私を見て「素晴らしいスピーチでした!」と言ったのです。

私はまだ完璧ではありませんし、そこに近づいたこともありません。スピーチをすればするほど、改善するべき点がどんどん見つかります。改善の質が常に一定であり、終わりなき完璧への探求をもってすれば、向上する機会の取得が直接的な目標でなかったとしても、その過程の中でそれらを得る事ができるのです。

クーパー博士、貴重な経験を共有してくださり、ありがとうございました。

クーパー博士の話の中で、質に直接関連している要素の一つは、ベストプラクティスの活用と言えます。このアプローチでは特定の分野(クーパー博士の場合は人前で話すこと)におけるトップパフォーマーを特定し、彼らがトップになるまでに至った過程がどうであったかを特定します。クーパー博士の例では、人前で話すことでの分野において専門知識がある多くの人々との対話から学んでいます。

ベストプラクティスは、質(品質)の標準的なアプローチです。私たちは常にプロセスの改善を模索しており、この分野で他の人にとって何が効果的になるかを学びながら自分自身に負けないよう、そして改善しています。同様に、改善策が見つかればそれらを他の人(戦略的パートナーなど)と共有し、システムの改善を支援します。このように、質と継続的な改善は、私たちの日常生活のあらゆる場面で活用できる考え方になります。

 

Dr. Strand’s Medical Minute #5: The Cheapest Supplements You Can Find

ストランド博士のメディカルミニッツ#5:安価なサプリの購入と代償

 

私は医師としてのキャリアを始めた頃、サプリメント摂取が必要であった患者さんには、彼らが見つけられる一番安いサプリメントを推奨していました。私自身サプリメントの価値を信じておらず、患者さんに少しでも節約をして欲しかったのです。しかし、この時とは対照的に、現在の私はサプリメントを摂取することで得られる健康への利点をすべて理解しているため、高品質な製品の摂取を薦めています。

栄養医学のスペシャリストになり最大の不満の1つは、長年にわたって市場が規制されていなかったことです。FDAは歴史的に栄養補助食品を食品として扱ってきました。1997年まで(栄養補助食品健康教育法の施行されるまで)、FDAは栄養補助食品を規制していなかったため、健康食品会社はラベルに記載された栄養補助食品の量どころかその数値に近い量すらタブレットに入れる必要がありませんでした。規制の精査がなかったためです。言い換えるならば、ラベルに記載されている量が製品に含まれている必要すらなかったのです。健康食品会社が、栄養補助食品の製造時に自発的に医薬品の製造と同レベルの医薬業界で用いられているような品質システムとテスト過程をもって、製造しない限り、消費者はラベルに記載されているものが製品に含まれているという保証はありませんでした。私たちの健康を安かろう悪かろうな最低入札者に売らなければならない理由などあるのでしょうか?高品質で完全かつバランスの取れた栄養補助食品を摂取することは、最少の支払いで済む健康保険とも言えます。

過去20年間、FDAは新しい法律および規制の下で栄養補助食品業界を規制しており、多くの改善が開発されてきました。現在、栄養補助食品企業は、品質の製造に関する規制基準(Good Manufacturing Practices、またはGMP)に従う必要があります。現在の法律では、企業はラベルに記載されているものを製品に入れることが義務付けられています。しかし残念なことに、すべての企業がその法に従っている訳ではないのです。医薬品のような適正製造基準(GMP)に従う栄養会社からサプリメントを摂取しない限り、ラベルにあるものが実際に製品に含まれているという保証はありません。医薬品の同様の方法で自主的に製品を製造する企業は、一般に基本的な規制基準を超えており、製品のラベルに記載されているものを100%含む可能性が高くなります。実際、一部企業ではその効力を保証しています。

私は常に、患者さんに医薬品と同等の品質システムに従って作られた高品質の栄養補助サプリを摂取するように勧めています。私が薦めるサプリ摂取において、唯一、患者さんがその効果を得られる方法だからです。患者さんがご自身の服用しているサプリをオフィスに持ち込み、その評価について私に聞く時、私はまずそのサプリがこの高い品質基準を満たしているかどうかを判断する必要があります。この基準を満たしていなければ、患者さんがそのサプリから何を得ているか本当のところを知ることすらできませんので、ラベルを見る必要すらなくなります。簡単に言うならば、最低コストの商品に支払った対価を知っておきながら、あなたの健康をそれに委ねることなどアドバイスできるはずがないのです。

 

おもしろ情報

この新しいセクションでは誰にとっても楽しくて有益な情報をご提供します。ここでは、製品、成分、科学的研究、その他の興味深い事実に関する楽しい事実を取り扱います!

多くの皆様に愛されるスイーツの王様のチョコレート。バレンタインデーでは、心(つまり愛)のこもったチョコレートが世界でも更に多く消費されています。心とチョコレートを結びつけてみるのは興味深いことだと思い、今回取り上げることにしました。一緒に、ココアによる心の臓器(心臓)の健康上の利点に関するいくつかの研究に注目してみましょう。Journal of Molecular Nutrition&Food Research(分子栄養および食品研究に関するジャーナル)は、科学文献に記載されているように、ココアによって提供される次の利点を示しています。

  • 血圧の低下
  • 心血管疾患のリスク低下
  • LDL(コレステロールの「悪い」種類)の減少とHDL(コレステロールのより健康的な形態)の増加
  • 血液循環の改善
  • 酸化ストレスの発生率の低下

 

文献:ココアによる心肺機能への効果:人を対象としたランダム臨床介入試験 栄養分子および食品研究 2013年発行 57, 936-947

著者:Arranz, S., Valderas-Martinez, P., Chiva-Blanch, G., Casas, R., Urpi-Sarda, M., Lamuela-Raventos, R.M., Estruch, R.

文献アクセス先:https://www.researchgate.net/profile/Rosa_Casas2/publication/236643929_Cardioprotective_effects_of_cocoa_Clinical_evidence_from_randomized_clinical_intervention_trials_in_humans/links/5bcb9643a6fdcc03c798bf84/Cardioprotective-effects-of-cocoa-Clinical-evidence-from-randomized-clinical-intervention-trials-in-humans.pdf

ARIIX 品質保証部 部長 ジェフリー・スミス